コラム・ジャグリング体験を通じて子どもたちに伝えたいこと

 

「笑いと遊びの研究所」代表は、「大道芸人たっきゅうさん」という通称で知られるプロパフォーマーです。ジャグリングを楽しいトークとともに披露しています。ジャグリング歴は26年(2025年4月時点)になります。ジャグリングのおかげで、私の人生は常に笑いに満ちたものとなりました。

 

当研究所では、主に小学生を対象に、出張ジャグリングワークショップを開催します。ワークショップを通じて子どもたちに伝えたいことを、このコラムにまとめました。

 


ジャグリングから学べる2つのこと


 

ジャグリングはとても楽しいですが、マスターするには時間がかかります。もしかしたら、大人になってから仕事や学業で直接役に立たないかもしれません。

 

それでもなお、ジャグリングに挑戦することは、子どもたちにとって大きな意義があります。以下の2つのポイントを学ぶのに、ジャグリングが最適だからです。

 

ポイント1.難しい技でも、小さなステップに分けて練習するとできるようになる

ポイント2.その場にいる全員が楽しめる笑いの作り方を学べる

 

それぞれのポイントについて、さらに掘り下げて考えてみたいと思います。

 


難しい技でも、小さなステップに分けるとできるようになる


ジャグリングは一見とても難しい曲芸です。多くの人が挫折しがちですが、適切な指導があれば必ず上達します。

 

ジャグリングをマスターするコツは、複雑なものを小さなパーツに分けて、ひとつずつ身につけていくことです。

 

たとえば、3つのボールをジャグリングしたいと思ったら、

 

  1. ひとつひとつのボールがどのように動いているか理解する
  2. 最初は1個のボールだけを投げる練習をする
  3. 次に2個のボールを同時に投げる練習をする
  4. 3個のボールを投げてみる
  5. 少しずつ投げる回数を増やす

 

このようなステップに分解して練習します。

 

実際には1.~5.の間を何度も行ったり来たりしますが、小さなステップに分けることで、少しずつ確実に上達していきます。

 

困難なことを自分の力で乗り越えていける感覚のことを、「自己効力感」と言います。子どもの自己効力感は、遊びを通じて育むことができます

 

ジャグリングを通じて、少しずつ段階を踏みながら、自分の力でできるようになる体験を積み重ねることができます。ジャグリングは、自己効力感を育むのに適した遊びです。

 


みんなが楽しめる笑いの作り方を学べる


ジャグリングは、驚きと笑いをもたらします。ジャグリングを練習し、友達に披露するプロセスを経て、全員が楽しめる温かい笑いの生み出し方を学ぶこともできます

 

笑いの重要性が多くの人に認識されるようになりました。学校や地域コミュニティでも、笑いについて学ぶ取り組みが増えつつあります。

 

しかしながら、笑いはフザケやイジメの原因にもなります。笑いには攻撃性も含まれるからです。子どもに笑いを教える際には、この点に注意しなければなりません。

 

ジャグリングショーで生まれる笑いには、以下のような特徴があります。

 

  1. 技が決まるかどうかドキドキする緊張感と、成功した後の安心感は、自然な笑いを生み出す
  2. 人を攻撃する要素が少なく、共感をベースにした笑いが生まれる
  3. ショーでは失敗も避けられないが、失敗すら笑いに変えることができる
  4. 演者と観客が一体になったときに大きな感動が生まれる

特に、攻撃性が少ない点が重要です。笑いを学ぶことで嫌な思いをする人が増えてしまっては本末転倒です。

 

全員が気兼ねなく楽しめる笑いの生み出し方を学ぶのに、ジャグリングは最適です。

 

 

 


体験ワークショップの詳細はこちら


「笑いと遊びの研究所」では、主に小学生を対象に、ジャグリング体験ワークショップを開催します。

 

  • 文化ホール(芸術アウトリーチ事業)
  • 学校の芸術鑑賞会
  • 公民館・児童館・学童保育所
  • こども劇場

 

など、全国に出張します。

 

詳細は以下のページをご参照ください。全国どこでも出張いたします(青い文字をクリックすると、ワークショップのご案内ページへ移動します)

 

ジャグリング体験ワークショップのご案内

 

※「笑いと遊びの研究所」代表のプロフィールについては、以下の記事をご覧ください。

 

団体紹介・代表プロフィール

 

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